2021年7月6日火曜日

レビュー:KZ ZAX

 さて、TwitterでKZ ZAXを買ったよーと報告してからしばらく経ってしまいましたが、その間に本体と自分のエージングが終わったであろうということでレビューしていきたいと思います。

 ちなみに、私の脳内で(勝手に)比較される機器は、KEF M100、HD598・Q701 with Bifrost(旧)+Hd-Q7、LS-K701 with LP-2020+改です。あとDX90jも使ったりします。
外箱
with DX90j
 まずはエージング前、買った当初の感想です。
 う~ん、耳が開放型ヘッドホンやらスピーカーやら、音場が広いものに慣れているからなのかもしれないんですが、ちょっと閉塞感を感じてしまいましたね。特に上下方向。
 でも、音の分離やそのバランスは5000円台(通常は6000円台)のものとしては十分以上だと思いました。
 低音がしっかり出ていながら、中高音を邪魔していない…というよりは多ドライバーによる中高音のドライブ能力もあるのでしょうか、バランスの良い音に仕上がっていると思いました。

 音の調子としては比較的冷たい感じの、モニターライクな感じかなぁと思いました。BAの特徴というか。
 音の定位も良く、上に書いたように分離も良いため、いろいろな音が鳴っている曲や音が大事なゲームなどにも使用できるんじゃないかなと思いました。
 音場についても、上下方向以外、つまり前後左右方向であれば密閉されている割には広いんじゃないかなと思いました。

 まあ、上に書いたぐちゃぐちゃのレビューを軽くまとめると、5000円台(6000円台)なのにクラスを超えた分離・定位を持ち、また音場もそこまで狭くなく、多ドライバーによるスッキリとした音を持っているので、とてもおすすめできるイヤホンだと思います(この時点で)。明らかに値段からするとオーバースペックです。
閑話休題、謎の中国語の書かれた金属プレート


 さてエージング(なんか買ったときにおまけで付いてきたPerfect Agingっていうエージング用音源を使ってエージングしました)をした後の感想ですが…

 だいぶ私の耳が衰えているのかエージングに意味がないのか、ほとんど変化は感じませんでした。まあ強いて言うならすこしヌケがよくなったかなってくらい。

 それよりも、イヤーピースを変えてみた効果のほうが大きかったです。JVCのスパイラルドットという商品で、その名の通り内側に螺旋状のくぼみが付いており、それによって音質がどうこう、というものです。あと少し柔らかめの素材です。なので耳穴への追従性はすこし上がるんじゃないかな。
 ヌケがよくなるイヤーピースなので、つまりは少し密閉性が下がるため、遮音性は低まってしまいますが、まあ別に許容範囲だと思います。遮音性求めるなら低反発イヤーピースを使ってください。

 さて、そのスパイラルドットをつけてみた感想ですが、これは相性がいいなと思いました。
 上下方向のヌケ、音場が悪いのでそれが改善されればいいなと思っていましたが、思ったとおり上下方向の広がりが大きくなりました。
 主な改善点はこれくらいですね。大きく音は変化しません。純正まんまの音って意味ではいいのかな?

 さて、変化のある音質関連のレビューはここまで。十二分に満足できる音質を持ったイヤホンだと思います。イヤーピースはそれぞれお気に入りのものにはめかえたほうがいいと思います。ちょっと純正の質が悪いので…。
本体、透けてるから中身が見える

 続いては主に外装関連について。
 まず本体ですが、本体色として黒を選んだんですけどまあ多分正解でしたね。どうやら銀色の方は結構目立つカラーリングっぽいので。
 
 あとは嵌め心地。
 これは、私がこういったタイプのイヤホンが初めてな割にはめやすくいい感じの装着感だと思います。
 スカスカでもなく、いい感じに耳の穴を埋めてくれるので、普通のイヤホンにあるようなグラグラ感はありません。少なくとも私の耳にはちょうどフィットしてくれました。
 あと、上の画像でわかるかと思いますが、耳に掛ける部分は少し硬いかたどられたチューブに覆われているため、掛けやすく鳴っています。まあこの手のイヤホンにはよくあることか。

 そして、これはまたこういう中華イヤホンとかリケーブル対応イヤホンを私が初めて買ったからなのかもしれませんが、こういうねじねじさせたケーブルはちょっとだけたよりなさというか断線しやすそうだなぁと思ってしまいます。特にY字に分岐したあとの細いケーブル。実際どうだかは知らないけど。
 別に初期付属のケーブルの質が悪いわけではないと思います。まあ普通ですね。
 2ピンのケーブルなので何かしらの形でリケーブルは容易に行えるんでしょうけど。
 
 でもどうせならZERO AUDIOが採用しているようなケーブルがいいなぁと思ったりします。あれすごく質が良くて、しなやかで絡まりづらいので取り回しがいいんですよね。
 ZERO AUDIOのリケーブルセットも売ってるので、今後もしかしたらAliで変換ケーブルを買ってZERO AUDIOのケーブルに変えるかもしれません。(ちなみにZERO AUDIOは元線材屋なのでケーブルの質がいいんだとか)

 ともかく、普段使いの比較的ラフに扱えるイヤホンとして今後大いに活用していこうと思います。
 そんな感じで。

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